大人女子のアニメタイム アニメーションの新ジャンル「大人女子のアニメタイム」第2弾、2013年3月NHK BSプレミアムにて新作3本放送決定!「夕餉(ゆうげ)」 声 中越典子 原作 山田詠美 3月10日(日)夜 10:50〜11:15 「人生ベストテン」 声 中谷美紀 原作 角田光代 3月17日(日)夜 10:50〜11:15 「どこかではないここ」 声 木村多江 原作 山本 文緒 3月24日(日)夜 10:50〜11:15

New!! 番組パンフレット(PDF 1.6MB) 予告 Trailers English

大人女子のアニメタイム/川面を滑る風

2011番組パンフレット(PDF 1.4MB)

Tag:どこかではないここ、山本文緒、プラナリア、文春文庫、木村多江、福山潤、ワオワールド、村上匡宏、Otona Joshi no Anime Time

♪タンゴでカタルシス 「どこかではないここ」 Tango and Katharsis “Dokoka dewanai Koko”

今回の「大人女子のアニメタイム」3作品の音楽はスペイン録音したことは以前にお伝えしましたが、スペイン録音ならではの音作りは聞きどころです。「どこかではないここ」では、作曲家の川上ミネさんにタンゴ風のモチーフも入れて曲をつくってもらいました(ラテン系音楽は川上さんの得意分野の1つ!)。タンゴは今から130年程前にアルゼンチンに渡った貧しいスペイン移民たちが娼婦と歌い踊り始まったといわれています。哀愁漂う旋律にのる歌詞は別れや孤独、失恋、感傷をつづったものが多いです。そんな日常のままならないことを歌い、踊って発散する…カタルシスを味わえるのがタンゴの大きな魅力でしょう。次回24日放送の「どこかではないここ」も、ままならないことばかりの物語。はたしてカタルシスは?

今回は各作品、ピアノともう1つの楽器を組み合わせて曲を録音しています。「夕餉(ゆうげ)」はクラリネットやサックスなどの吹奏楽器、「人生ベストテン」はフラメンコギターを中心にギリシャの民族楽器など、そして「どこかではないここ」はラテンバイオリンという組み合わせです。スペインのバイオリニストが得意満面でスタジオに持ってきたこの楽器。バイオリンに蓄音機のラッパのようなものがついています。はたしてこの妙なバイオリンが奏でる音色はどのようなものでしょう?

(作曲・ピアノ:川上ミネ)

2013324 NHK BSプレミアム

2250~2315分放送

大人女子のアニメタイム「どこかではないここ」

「大人女子のアニメタイム」のあの音楽♪をもう一度聞きたいという方!NHKオンデマンドで番組をご覧になれます

・「夕餉(ゆうげ)」~3月29日まで 原作 山田詠美 出演 中越典子 浪川大輔

・「人生ベストテン」~4月1日まで 原作 角田光代 出演 中谷美紀 神谷浩史

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主張するサブキャラたち 「どこかではないここ」 Insisting sub characters “Dokoka dewanai Koko”

「大人女子のアニメタイム~

どこかではないここ」(原作 山本文緒)の主人公の真穂は、生きている実感がつかめず、うつろに漂うように生きるキャラ。家事、パート、昼寝で1日が終わる自称「平凡」な主婦。この物語を真穂の物語としてアニメーションで表現するのに非常に重要なのはサブ・キャラクターたち。うつろで受け身な真穂に、「我」を主張するサブ・キャラクターたちをぶつけることで、真穂の憂鬱をより浮彫りにすることを試みました。優しいようで無関心な夫、なめた態度の息子と娘、依存してくる実母、押しつけがましい同僚たち…彼らとの日常のやりとりの後に残る微妙なざらつき…リアルな感触の表現を試みたこの作品では、個々のサブキャラクターについても脚本会議で見た目から性格まで、色々意見を出し合いました。特に夫、実母のキャラクターについては、体験談、人の話含めて沢山の意見があり、様々な形で反映されています。サブキャラクターの1人1人の何気ない行動や言動が真穂の小さな憂鬱を表しています。この作品を見ると、これ私?(or俺?)と思うキャラクターと出会ってしまう可能性大です。

脚本 今井雅子 アニメーション監督 村上匡宏 キャラクターデザイン 柳野龍男

アニメーション制作 ワオワールド

「大人女子のアニメタイム~どこかではないここ」

出演 木村多江 福山潤

NHKBSプレミアム 3月24日(日)

22時50~23時15分

NHKオンデマンドで配信中

・「夕餉(ゆうげ)」 3月29日まで 原作 山田詠美 出演 中越典子 浪川大輔

・「人生ベストテン」 4月1日まで 原作 角田光代 出演 中谷美紀 神谷浩史

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「どこかではないここ」 原作 山本文緒 ”Dokoka dewanai Koko”

「大人女子のアニメタイム」の3話目(今シリーズ最後の物語)は山本文緒さん原作の「どこかではないここ」。43歳主婦のお話です。主人公の気持ちに切実に共感してしまう箇所が沢山あります。昨日放送した「人生ベストテン」の主人公の鳩子は40前の独身キャリアウーマン。同窓会で家庭を持つ旧友に会うと「持たない自分」に対して引け目を感じてしまいます。一方家庭を持つ「どこかではないここ」の主人公真穂の心は「持っている」ことにまつわる憂鬱に覆われています。現代女性の憂鬱は、何を持つか「選択」しなくてはならないこと、そして選択しなかった方の人生に思いをはせてしまうことにあるのかもしれません。このような現代の大人の女性たちに向けた物語をアニメーションで描くのが「大人女子のアニメタイム」です。

「何がいけなかったのかわからない。ベストを尽くしてきたつもりなのに―」

真穂はこう語ります。彼女のこの思いは、物語を通して大人女子だけでなく、男性にもダイレクトに訴えかけると思います。真面目だからこそ滑稽で、絶望があるから希望がある。そんなことを感じさせてくれる素晴らしい物語です。

原作 「どこかではないここ」

文春文庫 『プラナリア』所収

「大人女子のアニメタイム~どこかではないここ」

出演 木村多江 福山潤

NHKBSプレミアム 3月24日(日)

22時50~23時15分

Main Staff Cast & Staffキャラクターについて

リアルな日常を描く 予告動画音楽English

NHKオンデマンドで配信中

・「夕餉(ゆうげ)」 3月29日まで 原作 山田詠美 出演 中越典子 浪川大輔

・「人生ベストテン」4月1日まで 原作 角田光代 出演 中谷美紀 神谷浩史

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