主張するサブキャラたち 「どこかではないここ」 Insisting sub characters “Dokoka dewanai Koko”
どこかではないここ」(原作 山本文緒)の主人公の真穂は、生きている実感がつかめず、うつろに漂うように生きるキャラ。家事、パート、昼寝で1日が終わる自称「平凡」な主婦。この物語を真穂の物語としてアニメーションで表現するのに非常に重要なのはサブ・キャラクターたち。うつろで受け身な真穂に、「我」を主張するサブ・キャラクターたちをぶつけることで、真穂の憂鬱をより浮彫りにすることを試みました。優しいようで無関心な夫、なめた態度の息子と娘、依存してくる実母、押しつけがましい同僚たち…彼らとの日常のやりとりの後に残る微妙なざらつき…リアルな感触の表現を試みたこの作品では、個々のサブキャラクターについても脚本会議で見た目から性格まで、色々意見を出し合いました。特に夫、実母のキャラクターについては、体験談、人の話含めて沢山の意見があり、様々な形で反映されています。サブキャラクターの1人1人の何気ない行動や言動が真穂の小さな憂鬱を表しています。この作品を見ると、これ私?(or俺?)と思うキャラクターと出会ってしまう可能性大です。
脚本 今井雅子 アニメーション監督 村上匡宏 キャラクターデザイン 柳野龍男
アニメーション制作 ワオワールド
出演 木村多江 福山潤
NHKBSプレミアム 3月24日(日)
22時50~23時15分
★NHKオンデマンドで配信中
・「夕餉(ゆうげ)」 3月29日まで 原作 山田詠美 出演 中越典子 浪川大輔
・「人生ベストテン」 4月1日まで 原作 角田光代 出演 中谷美紀 神谷浩史
タグ: BSプレミアム, Jun Fukuyama, NHK, Tae Kimura, どこかではないここ、山本文緒、プラナリア、文春文庫、木村多江、福山潤、ワオワールド、村上匡宏、Otona Joshi no Anime Time, キュリオスコープ, 今井雅子, 大人女子のアニメタイム, NHKオンデマンド