2013.02.16 Sat 21:19 |制作日誌
「大人女子のアニメタイム」第2弾のデジタル・パンフレットができました。この頁の上段バナーのNEW!!の横をクリックすると、このようなパンフレットがダウンロードできます。是非ご覧ください。また、2011年に放送された第1弾「川面を滑る風」のパンフレットも、その下のバナーの所からダウンロードできます。こちらにはこの番組が生まれるに至った経緯なども書いてありますので、是非ご覧ください。
どちらのパンフレットもデザイン会社ACUEZの蜷川孝晴さんによるデザインです。蜷川さんは「大人女子のアニメタイム」のロゴもデザインした人です。カラフルな宝石箱のようなロゴは、キラキラて綺麗なものが大好きな大人女子の心に響きます。よく見ると、色んな女子の姿も発見できます!
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3月24日(日)に放送される「大人女子のアニメタイム~どこかではないここ」(原作 山本文緒/主演 木村多江/脚本 今井雅子)の主人公真穂は、43歳の主婦。夫と子供2人の中流家庭で暮らしていますが、夫のリストラや、子供たちの反乱、老母の世話などあらゆる煩わしいことに直面中。家計費を補うための深夜のスーパー先でも、めんどうな人間関係に巻き込まれたり…。これだけのシビアな現実に直面しながらも生きている実感がなく、どこか漂うように日々を過ごしているキャラクターがこの物語の主人公です。
真穂のキャラクターは、超難しい課題が山積みでした。43歳、地味な主婦、うつろ、表情変化が少ない、自称「平凡」VS 主人公的なオーラや美しさ、そして秘められた力強さ…と全く矛盾す
る条件の数々…村上匡宏監督とキャラクターデザイナーの柳野龍男さん、そしてスタッフで沢山の議論を重ねました。出てきたキーワードは「華奢」「猫背」「細長い首」「伏せ目がち」「よく見ると美人かも」「色白」「弱そうで弱くない」など色々。中でも、脚本家の今井雅子さんから出た「寄る辺ない」というキーワードによってイメージが大きく膨らみ、柳野さんの手により体現されたのが、真穂のキャラクターです!
ジミに見られる真穂ですが、周囲の様々な煩わしさについて心の中で突っ込みを入れています。その多くが、大人女子的に「わかるわかる」「そーだそーだ!」というもの(既婚、未婚を問わず)で、感情移入ポイントが沢山あります。漂うように生きてきた真穂ですが、ある事件をきっかけに変わります。傍から見れば、とるに足りない変化かもしれない。でも真穂にとっては大きなもの。その変化に直面した時の表情は村上監督が非常にこだわったポイントです。25分の物語の中で、主人公と共に心の旅ができるでかもしれません。「主人公はもう一人のあなたかもしれない…」
3月24日(日)22:50~NHK BSプレミアムにて放送
真穂を演じるのは女優の木村多江さん。
アニメーション制作はワオワールド
curiouscope
2013.02.15 Fri 03:28 |制作日誌
3月17日(日)に放送される、「大人女子のアニメタイム~人生ベストテン」(原作 角田光代/主演 中谷美紀/脚本 吉田玲子)。主人公の鳩子(はとこ)は、40歳の誕生日を目前に控えた独身キャリアウーマン。そんな彼女が中学の同窓会で、ファーストキスの相手と出会ってどーなるどーなる…を描いた、切なく、イタイ、コメディタッチの作品。今の40歳はまだまだこれから!先日40歳になったキャメロン・ディアスも「40歳の今のボディが最高よ」と語ったとか。とは言え、「よんじゅう」という響きにひるみ、気弱になってしまうのも本音…
鳩子のキャラクターづくりでの三浦 陽監督のこだわりはポイントは、頭身を低くし(ちょっと頭でっかちめにする)、シンプルな形で、表情や動きの付けやすいキャラクターにすること。そうすることでコミカルな雰囲気を出すと共に、40歳というアニメ的年齢問題をぶっとばしちまう!という狙い。一般にアニメーションに登場する40歳女性は、お母さんや先生、おばちゃんという脇役で、シワや豊齢線を入れて年齢感
を出すことが多くみられます。でも「大人女子アニメ」では主人公、シワや豊齢線は避けたい(実際今の40歳の女性はそんなにシワも豊齢線もないです)。ということで、キャラクター・デザイナーの数井浩子さんの手によって生まれたスタイリッシュな鳩子は、キュートでおしゃれなキャリアウーマン(スーパースタイル!)。デキル女らしく、ヘアスタイルやファッション、持ち物など自分への投資も怠ってない雰囲気。一方で、長い手足によって生み出されるちょっとイタイ、コミカルな動きや、シンプルな目の動きで見せる不安感や色っぽい表情も、まさに40前夜の複雑な主人公を体現しています。そんな鳩子に息を吹き込んだのは、女優の中谷美紀さんです!
3月17日(日)22:50~NHK BSプレミアムにて放送
アニメーション制作はBONES
curiouscope
2013.02.11 Mon 02:04 |制作日誌
今回の「大人女子のアニメタイム」の3作品の原作は、山田詠美さん、角田光代さん、山本文緒さんの作品。皆さん直木賞作家であり、人気、実力共にトップの作家さんたちです。すぐれた短編小説の魅力は、何回読んでも新しい発見があったり、まるで自分の気持ちを言い当ててるような文章に出会えたりすることだと思います。その文章にまた会いたいがために、本を開くなんてことも。今回の3作品が収められている短編集はそういう言葉にあふれています。 「大人女子のアニメタイム」では、各原作の文体やリズムを最大限生かして脚本にし、主人公の語りで展開する構成になっています。ですので、アニメーション映像でドラマを楽しみつつ、短編小説を読んでいるようなとても個人的な時間を過ごせる番組を目指しています。この番組の隠しテーマは「主人公はもう一人のあなたかもしれない」。きっと、繰り返し見たくなる大好きな場面と大好きな言葉に出会えるはずです!
3月の日曜夜、3週連続NHK BSプレミアムにて放送!22時50~23時15分
「夕餉」 山田詠美 『風味絶佳』(文春文庫)所収 3月10日
「人生ベストテン」 角田光代『人生ベストテン』(講談社文庫)所収 3月17日
「どこかではないここ」 山本文緒 『プラナリア』(文春文庫)所収 3月24日
第1作「川面を滑る風」唯川恵『病む月』(集英社文庫)所収
2011年1月放送済
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