2011.01.22 Sat 02:16 |制作日誌
NHK「番組たまご」の「大人女子のアニメタイム-川面を滑る風」アンケートが本日終了になりました。沢山のご意見・ご感想を頂きありがとうございました!「大人女子のアニメタイム」の次回作は果たして!? まだまだ多くのアイデアがありますので、もちろん実現させたいと思っています。というわけで、たまごが孵ってヒナ…いや立派な成鳥になって飛び立つためにもう一押し!
NHKでは常時メールやファックス、お手紙で視聴者の方のご意見を受け付けています。今後も「大人女子のアニメタイム」へのご意見、ご感想がありましたら是非お寄せ下さい。アニメ化してほしい作家や作品などについてもお待ちしています!
http://www.nhk.or.jp/css
curiouscope
2011.01.21 Fri 00:15 |制作日誌
今夜は満月です。東京近辺では真ん丸の月が雲の間から顔をのぞかせています。
「大人女子のアニメタイム―川面を滑る風」が収録されている唯川恵さんの短編集のタイトルが「病む月」(集英社文庫)なので今宵は月つながりで。
ローマ神話では月の女神はルナ(Luna)と言い、ルナから派生したルナチック(Lunatic)という言葉には「狂気じみた」という意味があります。その昔、狂気は月の満ち欠けによってもたらされると考えられていたからとか…。スペイン語で「気まぐれ」を意味するTener Lunasという言葉にもルナが使われています。「気まぐれ」って言葉は何となく女性に合うような気がします。「気まぐれな男」って表現は何だかしっくりこないような…
「大人女子のアニメタイム―川面を滑る風」をご覧になった男性視聴者から「主人公の乃里子の行動が理解できない!勝手過ぎる!」という感想を沢山いただきました。でもそう言いながら、「女とはそういうものなのか」と恐ろしがったり…逆に女性の視聴者からは「乃里子の気持ちを考えると切なくなった」とか「感情移入した」という感想を多く聞きました。男性、女性の対比が非常に興味深いです。月のように常に形を変え、くっきり見えたり、ぼやけてたり、全く見えなかったりするのが女?いずれにしても、理屈で説明できないことが、一番リアルだったりすることも…?
再び「大人女子のアニメタイム」をつくる機会がありましたら、言葉では説明できないこと、目にははっきり見えないことを、女の物語を通して映像化していきたいと思っています。
アンケート期間が間もなく終わります。ぜひ以下にご感想、ご意見お寄せいただければ幸いです。よろしくお願いします!
http://www.nhk.or.jp/tamago/program/20110107_doc.html
curiouscope
2011.01.18 Tue 23:13 |NHK・仕事
NHK教育のEURO(ユーロ)24というプロジェクトをご存じでしょうか?昨年4月から始まったユーロ4カ国(イタリア、フランス、スペイン、ドイツ)のテレビ語学講座の総称です。半年間で24フレーズの言葉を軸に語学をマスターしようというもの。このプロジェクトのスタートからお手伝いしてきましたが、実はNHKが大人の女性に対して本気に向き合っていると感じたのは、このプロジェクトがきっかけです。「大人女子アニメ」の構想も、そんな中から生まれました。
萬田久子(イタリア語)、知花くらら(フランス語)、片瀬那奈(スペイン語)、原沙知絵(ドイツ語)という錚々たるキャスティング。テキストのデザインも一新してファッション誌のカメラマンとデザイナーが手がけました。30代~50代の知的好奇心溢れる女性をターゲットにした語学部の大改革といえます。キュリオスコープは、番組の立ち上げ時の特番に演出で関わりました。このユーロ4カ国で、大人の女性のための「極上旅プラン」を件の4人に提案するという番組。地上波でも放送したのでご覧になった方もいらっしゃるでしょうか?この4人がその後の番組でどのように語学を身につけたのか…残念ながら語学番組は半年タームで制作・放送されているので、昨年8月末で一旦終了(現在放送されているのは一昨年の番組)。今年10月からの再放送で見ることが出来ますので是非チェックしてみてください。
さて本題。そんなEURO24が今年も4月から大胆なキャスティングで始まります!昨年はモデルや女優で行きましたが、今年はちょっと驚くMC陣です。いったい誰でしょう?正解は明日の投稿にてお知らせします。
いつものように「大人女子のアニメタイム-川面を滑る風」の見逃しサービスのご案内…NHKオンデマンドで1回105円でご覧になれます。
http://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2010024223SC000/index.html
そしてNHK「番組たまご」のアンケートのお願いです!
http://www.nhk.or.jp/tamago/program/20110107_doc.html
curiouscope
週末、勢いづいて2冊の本を読みました。1冊は「大人女子のアニメタイム‐川面を滑る風」の原作者の唯川恵さんの新作「テティスの逆鱗」。美容整形にはまる女たちが緩やかに狂気に陥っていく過程を恐ろしいほどリアルに描いています。もう1冊は故鴨志田穣さんの「酔いがさめたら、うちに帰ろう」、今映画も公開中です。鴨志田さん=鴨ちゃんは、漫画家の西原理恵子さんの元夫で(最後は一緒に暮らしましたが)、20年来西原理恵子さんの大ファンの私としては、鴨ちゃんは知人のような気がしてしまうのですが…こちらはアルコール依存症の闘病記を、閉鎖病棟の日々とそこで出会った面々のことを、ユーモラスかつ痛いほど切なく描いています。全く異なるタイプの作品ですが、美容整形にしても、アルコールにしても、各登場人物の心の満たされない部分、不安な部分に緩やかに入ってきたものが、しまいにはその人を支配してしまうという恐ろしさを感じました。心の隙間に入り込んでくるものは他にも沢山あります。それに支配されずうまく付き合うにはどうすればいいのか(アルコールだって、うまく付き合えば友にもなり得ますし)…。
「大人女子のアニメタイム‐川面を滑る風」の主人公、乃里子も心の空洞を埋めるため、自分の力では抑えきれない発作的な行動を繰り返します。彼女が救われるためにはどうすればいいのか…「見た後、ずっと考えてしまった」という感想を多くいただきました。
NHKオンデマンドで1回105円でご覧になれます。
http://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2010024223SC000/index.html
引き続きNHK「番組たまご」のアンケートへのご協力もよろしくお願いします!
http://www.nhk.or.jp/tamago/program/20110107_doc.html
curiouscope