割り切れないもの
「大人女子のアニメタイム‐川面を滑る風」をご覧いただいた方から「見た後、心の整理がつかず、寝付けなかった」「この後どうなるのか色々考えてしまった」「切ない」などのご感想をいただきました。物語の世界を旅するというのはそういう気持ちを抱くことではないかと改めて感じました。
考えて見れば子供の頃は「割切れる」世界にいると思います。「人を叩いてはいけない」「ウソをついてはいけない」。子供向けの本やテレビも「勧善懲悪」的な白黒はっきりしたものが多いですし。でも大人になるにつれて「割切れないこと」が多くなる…「川面を滑る風」の中で、主人公の乃里子は、久夫の美しい手を「嫌悪にも似た思い」で眺め、「意思が崩れていくような敗北感」を抱きます。好きなのか、嫌いなのか?なぜ屈服せず抗うのか・・・?日常生活では割切れないことだらけ。「愛が覚めたのになぜ結婚生活を続けるのはなぜ?」というのは典型かも?「大人女子のアニメタイム」では、リアルに今を生きる大人の女性達の「割切れない」心情に訴えるような作品に挑戦していきたいと願っています。
番組をご覧になった方々、是非以下「番組たまご」のホームページからご意見お寄せいただければ幸いです。以下の頁の右上からアンケート頁にいけます。
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