ラストシーンから始まる?
話題の映画「ソーシャル・ネットワーク」を見ました。SNSの「Facebook」の創設者マーク・ザッカーバーグ(現在26才の億万長者)を描き、ゴールデングローブ賞で作品、監督、脚本、音楽の4冠を達成したばかりです。ほんの数年前はハーバードのさえないプログラムオタクだった青年が、いかにしてFacebookを生み出し、億万長者になっていったかをフィクションも交えて描いています。ただ…さわやかなサクセス・ストーリーではなく、裏切りや訴訟含みのかなりザワザワした質感です。セリフや展開に疾走感があり、まるで彼の人生を追体験している感覚がありました(実際Facebookが出てき始めた頃が記憶に新しいだけに)。何よりラストシーンが秀逸でした。彼の原点と頂点とこれからについて、その1カットの中で問いかけているような、シンプルだけど意味深いカットでした。
番組を制作している時は様々な逡巡や破たんに襲われ、煮詰まることがよくあります。そんな時、ふとラストシーンが思いついたり、シメのセリフ、ナレーションの一言が思いつくと、それまでのグダグダが解消され、全体のイメージがクリアに見えてくることがあります。重い霧が一気に晴れたような…。「ソーシャル・ネットワーク」のラストシーンを思いついた時、監督あるいは脚本家は「やった!」と思ったのでは?インパクトは強かったので、見終わった後、本物のマーク・ザッカーバーグをググってしまいました。映画とシンクロしています。
さて、キュリオスコープで制作した「大人女子のアニメタイム」。NHKでは常時メールやファックス、お手紙で視聴者の方のご意見を受け付けています。ご意見、ご感想がありましたら是非お寄せ下さい。
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