大人女子のアニメタイム アニメーションの新ジャンル「大人女子のアニメタイム」第2弾、2013年3月NHK BSプレミアムにて新作3本放送決定!「夕餉(ゆうげ)」 声 中越典子 原作 山田詠美 3月10日(日)夜 10:50〜11:15 「人生ベストテン」 声 中谷美紀 原作 角田光代 3月17日(日)夜 10:50〜11:15 「どこかではないここ」 声 木村多江 原作 山本 文緒 3月24日(日)夜 10:50〜11:15

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大人女子のアニメタイム/川面を滑る風

2011番組パンフレット(PDF 1.4MB)

Tag:病む月

大人女子のアニメタイム

うれしいことに、今年になって3回目の再放送が以下の日時に行われます。

手前味噌的になりますが、原作、脚本、アニメーション、音楽、そして田中美里さんはじめ、演者さん達の演技・・・すべてが合わさって1つの世界観をつくりあげた作品だと思っています。沢山の人に見ていただける機会があってうれしいです。以下日程です。

3月18日(日)23時半~NHKBSプレミアムにて!

口コミよろしくです!!

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月と女子

今夜は満月です。東京近辺では真ん丸の月が雲の間から顔をのぞかせています。

「大人女子のアニメタイム―川面を滑る風」が収録されている唯川恵さんの短編集のタイトルが「病む月」(集英社文庫)なので今宵は月つながりで。

ローマ神話では月の女神はルナ(Luna)と言い、ルナから派生したルナチック(Lunatic)という言葉には「狂気じみた」という意味があります。その昔、狂気は月の満ち欠けによってもたらされると考えられていたからとか…。スペイン語で「気まぐれ」を意味するTener Lunasという言葉にもルナが使われています。「気まぐれ」って言葉は何となく女性に合うような気がします。「気まぐれな男」って表現は何だかしっくりこないような…

「大人女子のアニメタイム―川面を滑る風」をご覧になった男性視聴者から「主人公の乃里子の行動が理解できない!勝手過ぎる!」という感想を沢山いただきました。でもそう言いながら、「女とはそういうものなのか」と恐ろしがったり…逆に女性の視聴者からは「乃里子の気持ちを考えると切なくなった」とか「感情移入した」という感想を多く聞きました。男性、女性の対比が非常に興味深いです。月のように常に形を変え、くっきり見えたり、ぼやけてたり、全く見えなかったりするのが女?いずれにしても、理屈で説明できないことが、一番リアルだったりすることも…?

再び「大人女子のアニメタイム」をつくる機会がありましたら、言葉では説明できないこと、目にははっきり見えないことを、女の物語を通して映像化していきたいと思っています。

アンケート期間が間もなく終わります。ぜひ以下にご感想、ご意見お寄せいただければ幸いです。よろしくお願いします!

http://www.nhk.or.jp/tamago/program/20110107_doc.html

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90年代の青春

小説を映像化する際、時代設定を決めることが重要なポイントの1つです。登場人物の服装、持ち物、風景等も時代によって異なるからです。今回の「大人女子のアニメタイム」の原作となった唯川恵さんの「川面を滑る風」は90年代後半に初出ですが、背景のことや、作品が普遍的な物語であることなどを考慮し、現代の物語に置き換えました。そこから様々なリサーチが始まりました。

逆算すると主人公、乃里子の高校時代は90年代前半。その頃のティーン誌の資料等を集めました。女子高生が普通に口紅やマニキュアを持っていたり、ブランド品のデザインをまねた三角リュックやキュートなショートヘアが流行ってたり…。好きな小物で部屋を飾り、憧れのハリウッドのスターの情報を集めたり…。部屋にはMYラジカセが必需品。都会と地方都市との情報格差も少なくなった時代です。だからこそ、どこで生まれ育っても、一歩踏み出せば、今とは違う「新しい自分」になれると思えた時代かもしれません。主人公の乃里子も生まれ故郷の金沢を出て、欲しかったものはすべて手に入れたはず…なのに…

今晩深夜26時45分(11日午前2時45分)から再放送があります。是非乃里子の青春時代にも注目してご覧下さい!

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2度おいしい!

あちこちの本屋さんで今回の「大人女子のアニメタイム」の原作となった唯川恵さんの「川面を滑る風」を収録した短編集「病む月」(集英社文庫)が平積みで売られています!今回の番組を告知する帯付きです!「川面を滑る風」はもちろんですが、収められている10編の小説すべてに表面には決して見えない女たちの心の闇が描かれています。どの小説も1時間もあれば読めてしまいますが、短い中にそれぞれの女の人生に巻き込まれるような…そんな感覚を得られる短編集です。アニメで初めて「川面を滑る風」をご覧になった方々、小説でも2度お楽しみいただけると思います。再放送でご覧になる方々も、先に小説で読まれても、アニメで2度お楽しみいただけます。再放送は1月10日深夜26時45分(1月11日午前2時45分)です。

文庫帯の裏側にあるコピーが秀逸なのでご紹介します。               「どこまでも女はおんな…表の顔と裏の顔。心に闇を抱える10人の女たちを描く」

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