リアルな日常を描く 「どこかではないここ」 ”Dokoka dewanai koko”
「大人女子のアニメタイム~どこかではないここ」(原作 山本文緒/主演 木村多江)の主人公真穂(43歳)は、いわゆる典型的な専業主婦。「妻」として、「母親」として、そして老いた母親の「娘」としての役割をこなしている。うんざりするような、繰り返される日常の中を漂うように生きています。この作品を映像化するにあたり、日常感をリアルに描きたいという村上監督の意向で、多くの場面を実写撮影し、作品の背景の素材として使用しました。実写撮影する点では、以前の制作日誌で書いた「夕餉(ゆうげ)」の手法と似ていますが、こちらはセットを細かくはつくりこまず、空間を様々なアングルや構図で撮影し、後から絵で要素を加えたり、様々にアレンジする手法をとりました。また実際に役者さんに日常的な演技をしてもらい、絵作りの参考にもしています。寝そべったり、起きあがったり、服の着脱、家の中の歩きなどの何気ない動きをリアルに描くには、非常に有効な手法です。写真の上段は、マンションの中で撮影したもの、下段は実在のスーパーをお借りして撮影したものがアニメーションに反映されているのがわかると思います。このようにアニメーションではありますが、様々な映像の手法をつかって映像づくりをしています。
3月24日(日)22:50~NHK BSプレミアムにて放送
Trailers of ”Otona Joshi no Anime Time”
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